年代測定に必要な試料の重量と測定精度

1.試料の重量

  1回の測定に必要な試料の重量は、およそ次の通りです。なお年代測定室では、
  依頼者から送られてきた試料を観察し、年代測定に適した部分を選別し使用す
  るため、また不慮の事態や同位体比測定のため、予備の試料分を含む化学処理
  をいたしますので、下記の重量の少なくとも2倍以上の重量の試料をお送りい
  ただければ幸いです。


 試料の種類     炭素含有量(%) 通常の必要重量(g) 最低重量*
木炭(乾燥)     50 -90       3- 6        50 mg- 1mg 
木片、泥炭(乾燥)  10 -50       6- 50        2mg- 25mg 
木片、泥炭(湿潤)   2 -10       30- 150       10mg-125mg 
堆積物、土壌     0.2- 5       50-1,500      20mg- 1g  
骨、歯        1 - 5        60- 300       20mg-300mg 
貝殻、サンゴ     10         30          25mg    
地下水        10-2   50- 200L       50-200mL  

  * AMS(加速器)で測定する場合

2.測定限界および精度
  試料の炭素量と計測時間から予測される測定限界年代および精度は,およそ
  次の通りです.

 測 定 方 法   有効炭素量 計測時間 測定限界年代  精 度 備   考
A.気体計数法  4g以上   1,500 分  約 40,000 年   2%   1.2l counter
B.同   上  約1g    2,000 分  約 30,000 年   4%   0.3l counter
C.液体計数法  10g以上  3,000 分  約 63,000 年   3%   teflon vial
D.同   上  5g     3,000 分  約 45,000 年   1%   同 上   
E.同   上  約1g    3,000 分  約 36,000 年   3%   同 上   

 注1:付加される統計誤差は試料の計数率の±1σに相当する年代値となります.
  2:液体計数法の場合,特製のテフロン・バイアルを使用するため,気体計数法
    に比べて割高になります.
                                               以上


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